大阪運輸関連労組研修会IN台湾
大阪運輸関連労組研修会ではようやくコロナの影響も減少したこともあり、海外研修として6月15日から18日の4日間、台北・高雄に行ってまいりました。海外研修では日本の物流のみならず、日本の近隣諸国、アジアのロジスティックを学習する目的があります。
台湾物流の発展の一翼を担ってきた日系物流企業の存在があり、台湾物流の発展の一翼を担ってきたのが、日系の大手宅配企業と言えるでしょう。2000年代初頭、「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本通運」といった、日本の大手宅配業者の技術指導を受けた台湾の現地企業が小口貨物の取扱量を増加させたことが話題となりました。
研修初日、航空機の関空出発からトラブルに見舞われました、日本に入国する航空機の着陸渋滞で出発時刻が1時間遅れの出発となりました。その影響で台湾新幹線の桃園駅から搭乗予定の車両に乗り遅れ急遽、自由席での搭乗となりました。30分ほどは席に座れませんでしたが一駅先で何とか全員が着席することができました。旅は台湾を北から南を新幹線やバスで縦断する旅でした。
訪問した先で印象的だったのが今でも台湾で語り継がれる「嘉南大圳の父」八田與一の銅像がある鳥山頭ダムでした。八田與一は日本の水利技術者であり、台湾日治時期に重要な水利工程の建設に携わりました。彼は「嘉南大圳」の設計者と「烏山頭水庫」の建設者として知られ、功績をたたえる記念館も併設されており、その当時の台湾経済発展に携わっていたのがよくわかり、今の台湾の親日ぶりが理解でき台湾に親しみを感じることができました。
しかし、あまり知られていませんが、日本より出生率が低い1.07であり今後の対策が急務になっています。日本だけの問題ではなくアジア全体の問題として人口減少問題に取り組んでいかなければならない事を痛感しました。
やはり海外研修を経験することでグローバルな目線で物事を考えなければいけない見識が身についたように思います。これからも海外研修には積極的に参加していこうと思いました。
投稿:関西支部執行委員 東 徹司