第5回近畿地方労使共同セミナーが開催
建交労大阪地方労使協議会主催の第5回近畿地方労使共同セミナーが3年ぶりに7月20日(土)に35名参加のもと建交労会館ホールで開催されました。今回のセミナーではメディアやYouTubeなどでご活躍中の橋本愛喜さんを招き「取材から見える2024年問題~現状と課題~」とした表題で解説して頂きました。
トラックドライバーの長時間労働、低運賃・低賃金の現状を時系列や数字で解説し、スマートフォンを使いQRコードでアプリを読み込み、スクリーンで映し出しテレビ番組のような感じで全員参加型のアンケートで現状のトラック産業の実態や、今後の展望などを説明していただき2024年問題に対しての問題意識、認識を参加した組合員全員で深めることができました。
第2部ではパネルディスカッションを行いコーディネーターとして芦崎さん、パネラーには橋本愛喜さん、一般社団法人・大阪府トラック協会から岩井専務理事、経営から大和運送株式会社・平野常務、組合からは全国トラック部会・足立部会長が参加。各分野からそれぞれの活動内容や考え方が訴えられました。
橋本愛喜さんはご存じの通りyoutubeなどでトラック問題を発信し注目を高めているのは今までにない影響力を発揮しています。トラック協会の岩井専務理事からは高卒就職者でトラックドライバーを職業とする認識が全くないため高校などに説明などに回ったり、就職セミナーなどにトラック協会として協賛したり、トラック産業を活性化するため広報的な部分で活動しているとのこと。大和運送社の平野常務からは、荷主に対して運賃交渉を積極的に行っている報告がありました。労働組合として足立部会長からは労働運動として改善基準告知がトラック産業にとってより良い法案に改善するよう国に対して訴えていくことが責務だとしました。
組合員の見識が広がったパネルディスカッションであり、労働組合だけではなくとトラック産業に関わる人たちが希望あるトラック産業を目指す始まりを感じたセミナーになりました。労働組合として引き続き行政への要請行動を強めていかなければなりません。
投稿:関西支部執行委員 東 徹司